出版記念イベント10日に=司法通訳人・中野ルイスさん

7日パウリスタ大学でイベントを行う中野氏。会場には約100名が来場したという。

 日本で司法通訳人として活躍する中野ルイス氏が10日午後6時、『O COLECIONADOR DE CRIMES(犯罪コレクター)』の出版記念イベントを、サンパウロ市リベルダーデ区のブラジル日本移民史料館(Rua São Joaquim, 381)で行う。入場料無料だが、事前にメール(ocolecionadordecrimes@gmail.com)で参加予約が必要。同書は会場で60レアルで販売。イベント終了後にはサイン会も予定している。
 中野氏は1990年に渡日。法務省関連団体の法務総合研究所が行う通訳人研修を受け、26年以上、通訳人として活動。関東地方の検察庁、弁護士会、日本司法支援センター(法テラス)、裁判所(刑事・民事裁判)、少年審判、東京高等裁判所、最高裁判所、労働委員会、東京入国管理局等のポ語・スペイン語の通訳と翻訳を行ってきた。
 今回出版した著書では、これまでに中野氏が携わってきた1500件以上の事件から、日本と伯国、南米諸国の文化差など社会的要因に焦点を当て、なぜ犯罪が起きてしまうのかを述べている。
 中野氏は同書について「司法制度に関わる方や、日本で外国人が直面している問題についてもっと知りたい人、そして、これから日本に行く人たちにぜひ読んでほしい一冊となっています」と話した。
 イベントでは講演「司法制度及びラテンアメリカの人が関与する犯罪に対する文化的影響の分析」を行う。
 中野氏は滞伯中、アラサツーバやモジ・ダス・クルーズ大学、書店などで講演をを行っている。11日午後3時には、サンパウロ市のジャルジンス区の書店「Livraria da Vila」(Alameda Lorena 1501 – Jardins)で同様のイベントを行う予定。予約不要。

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