リオ・グランデ・ド・スル州で発生した甚大な自然災害に対する人間の無力感を示唆した研究者が、都市再建に際して根本的な対策変化が必要だと指摘した。洪水による被害が起こる可能性の高い地域から人々を撤退させ、都市再建をより安全な場所で行うことが必要だとも主張し、都市拡大が自然災害のリスクを増大させ、将来的な洪水や干ばつに対応するためにはより耐久性のあるインフラや新しい都市計画が必要だと警告したと8日付BBCブラジル(1)が報じた。
2022年6月時点で、リオ・グランデ・ド・スル州ペロータス市議会では次の指摘がされていた。「雨の振り方が変わった。2013年の調査以降、月間降水量が300ミリメートル以上になっていることに気づいた。豪雨被害の可能性を予測するために、防災対策局はどのような計画を立てているのか。今までは洪水が到達しなかった地域でも、いずれ水害が発生するのを目にするようになるだろう」とリオ・グランデ連邦大学(FURG)の生態学教授マルセロ・ドゥトラ・ダ・シルヴァ氏は〝予言〟していた。