リオ・グランデ・ド・スール州=地元日系団体が支援呼び掛け=日本祭りネットワークを力に

支援物資を届ける上野実行委員長(9日)

 リオ・グランデ・ド・スール州で発生している大規模洪水を受け、同地の日系団体が9日、支援キャンペーンを開始し、支援物資と寄付金の協力呼び掛けを始めた。
 報道によれば、リオ・グランデ・ド・スール州で発生している大規模洪水の被害は9日現在で、死者107人、行方不明者136人となっている。州都ポルト・アレグレ市の南日伯援護協会周辺では水位が3mに達し、近づくこともできない状態となっている。ポルト・アレグレ日本文化協会や在ポルト・アレグレ日本国領事事務所は被害を免れている。
 甚大な洪水被害の報せを受け、同地日系団体で組織するリオ・グランデ・ド・スール州日本祭り実行委員会が中心となって、寄付金と支援物資の募集を行い、被災者支援を実施することとなった。南日伯援護協会(谷口ヒロシ会長)、ポルト・アレグレ日本文化協会(菅野ラファエル会長)が協力する。
 支援物資の持ち込みはポルト・アレグレ市サンタナ区のポルト・アレグレ日本文化協会(Rua Gomes Jardim, 497)と同市サランジ区の日系食料品店「光」(Avenida Sertório, 5310)で午前9時から午後5時の間に受け付けている。支援物資は、衛生用品や掃除用品、毛布類が対象。

9日朝の呼び掛けに応えて早速届いた物資

 寄付金は、PIXで受け付けている。PIXのChaveは「doacoes@festivaldojapaors.com
 上野ファビオ慶一南大河州日本祭り実行委員長は「今回、日本祭りのネットワークを通じてより多くの人の力になりたいと思い、キャンペーンを始めました。多くの人々が家を失い、命を落とした人もいました。このような状況に、胸が苦しくなります。南大河州日本祭り実行委員会は、リオ・グランデ・ド・スール州の人々の苦しみを軽減するための努力を惜しみません」と話した。
 また、11月22、23、24日に予定していたリオ・グランデ・ド・スール州日本祭りの開催は一時保留となった。
 支援キャンペーンの呼びかけは同日本祭り実行委員会のインスタグラム(https://www.instagram.com/p/C6wAKIOu0E4/?igsh=MTE1cmx2bThndmxiNw%3D%3D&img_index=5
で行われている。

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