ブラジル日系文学会(桜井セリア会長)は19日午後2時、第38回武本由夫文学賞授賞式をサンパウロ市リベルダーデ区の静岡県人会館(Rua Vergueiro,193)で開催する。授賞式には一般参加も可能で、編集部を訪れた武本憲二元会長が来場を呼び掛けた。
今回の同賞への応募総数は979件。内訳は俳諧259件(1295句)、詩463件、短編160件、クロニカ160件。受賞作品は同会が3月に発行したブラジル日系文学会誌75号で一部が掲載され、7月発行の76号、11月発行の77号にも順次掲載される。
武本元会長は「応募数の多さに大変驚きました。非日系の方々の参加も多く、とても喜ばしく思っています。読者の皆様にもぜひ授賞式に来場していただけたらと思います」と語った。
賞名となっている武本由夫氏は、66年に鈴木悌一氏と「コロニア文学会」を立ち上げた人物。同会は原稿不足と資金難で活動を終了したが、詩歌部門の「コロニア詩文学」を独立させ、文芸誌発行活動を続けた。由夫氏は83年に亡くなり、時を同じくして「コロニア詩文学」は名称を「ブラジル日系文学会」に変更。由夫氏の功績を称え、武本由夫文学賞を創設した。