パンデミックは収束したが、ウイルスやワクチンに関する多様な情報が飛び交っている昨今、日本伝統鍼灸学会顧問の松田博公(ひろきみ)さんが日本で4月に行った講演「コロナパンデミックとは何だったのか」を、ブラジル在住者向けに25日(土)午前8時から3時間に渡ってオンライン講演する。日本語講演でポ語通訳あり。参加無料。
ポ語通訳を担当する当地在住鍼灸師の小渡良博さんによれば、「日本の古代文化ならびに伝統医療における自然治癒力思想の観点から、世界の動向や諸研究を示し、考えさせられる内容になっている」という。
広報資料によれば、講演の主題は次のような内容。ワクチンの安全性と有効性、WHOのパンデミック協定を巡り、4月に数千人の抗議集会があった。ワクチン被害者による集団訴訟が起こされるなど、研究者、医師、政党による動きがあるとはいえ、全体的かつ根本的な議論は乏しいと松田さんは見ている。こうした視点から「自然治癒力という考え方が、医療の自由を実現するのにいかに重要かに焦点を当てつつ、パンデミックとは何だったかを考えてみたい」。
松田さんは元共同通信編集委員で、5年を掛けて北海道から九州まで約80人の鍼灸師や医師を探訪した。情報が不足している鍼灸医療のわざと理論、文化的背景、現代的意味についてまとめた『鍼灸の挑戦:自然治癒力を生かす』(岩波新書、2005年)の著者。
オンライン講演参加希望者は23日(木)までに小渡さんへ連絡(Whatsapp11・99698・1191/11・99918・0330、odoacupuntor@gmail.com)を。