遺族からの連絡によれば、有名フォトグラファーのノブオ・ミケランジェロ・タカノさんが4月15日に日本で永眠した。
タカノさんは13歳の時に両親に連れられて渡伯。当地で育ち、美術学校を卒業した。報道写真家を経て、85年に日本人として初めてファッション雑誌『VOGUE Brasil』のフォトグラファーに採用された。以来38年の長きにわたって独自の写真を撮り続けてきた。
1990年から東京を拠点にして、PARCO、富士フイルム、電通などの広告、人気雑誌『GQ』『PLAYBOY』『マリ・クレール』などの仕事を手掛けた。東京、パリ、ニューヨーク、聖市に事務所を設け、世界を股にかけて活躍していた。
昨年は代表ファッション写真約150点を集めた集大成的な企画展が、富士フイルム主催により東京で開催されたばかり。
集大成となる写真集を発刊すべく、ブラジルなどで撮影を重ねながら準備をしていたところだった。死因、年齢は本人の遺志により非公開。