現在の金融緩和サイクルは終盤に差し掛かっており、中銀通貨政策委員会(Copom)による金利管理は、インフレ予測の動向にますます左右されるようになっている。その意味で、経済動向予測調査「フォーカス」の結果は市場関係者が注目するところとなっており、金融政策への影響を懸念する声も出ているが、一部はその信頼性に疑問を投げかけていると、28日付ヴァロール紙(1)が報じた。
インフレに関する見通しは毎週悪化しており、2025年の広範囲消費者物価指数(IPCA)の予想値は3・74%から3・75%、26年のインフレ予想値も3・50%から3・58%に上昇。目標中央値の3%からますます遠ざかっているため、市場では中銀が経済基本金利(Selic)の引き下げサイクルを一時停止する可能性があると見ている。