弊紙6月4日付でも紹介した伝統行事「フェスタ・ジュニーナ(6月祭り)」はブラジル全土で祝われる。その習慣や雰囲気は地域によって異なり、特にブラジル北東部の同祭は最も伝統的で盛大に開催され、国内外から観光客が多く訪れる一大イベントとなっており、その盛大さではカーニバルに匹敵するほど。北東部においては文化振興のみならず、経済を活性化し雇用創出にもつながる非常に重要な期間になると2022年12月16日付ワールドパッカーズなど(1)(2)が報じた。
同祭は北東部の雨季に行われ、熱帯半乾燥地域(セルトン)の過酷な自然環境下での干ばつの恐怖を払拭し、大地を人々の歓喜で満たす。現在、国内最大と言われているのがパライバ州第2の都市カンピナ・グランデで開催される同祭だ。開催期間中は200万人もの観光客が訪れ、30夜続く伝統的な祭典に参加するために街は活気で満ち溢れる。