ブラジリア日本祭りに6万人=浴衣着付け、折り紙教室も盛況

折り紙を手ほどきする大塚さん

 FEANBRA(ブラジル日伯協会連合会)と在ブラジル日本国大使館による「第12回日本祭り」が5月24〜26日の3日間、ブラジリアの市立公園で行われ、約6万人が訪れた。来場者は日本食や芸能披露、文化体験教室を楽しんだ。
 会場には20以上の日本食ブースが設けられ、ステージでは日本舞踊やよさこいソーランなどの披露、ミス日系、コスプレコンテストが行われた。

来場者に浴衣を着付けた春田さん(右)

 国際協力機構(JICA)のブラジリア出張所もブースを出展。JICAの研修事業や技術協力プロジェクトの紹介を行い、JICAボランティア隊員の春田かほるさん(小学校教育・ブラジリア学園)が浴衣着付け体験教室、大塚真理子さん(日本語教育・ツパン文化体育協会)が折り紙と、カタカナで名前を書く体験教室を行った。
 2日間で着付け体験には88人、折り紙と名前書き体験には147人が参加し、盛況となった。
 春田さんは来場者に着物と浴衣の違いの説明や、簡単な帯の結び方の手ほどきをした。今回の活動について「日本への関心の高さに驚いた」と振り返り、「(参加者が)好きなものを選び、それに合わせて帯を選んだ。表裏両方が使えること、また、普段は考えない組み合わせに満足する様子を見て、一緒に選ぶのが楽しい時間でした」と語った。

活動紹介や体験ブースを行ったJICAのメンバー

 大塚さんは「自分で作ったピカチュウの折り紙に顔を描いている子どもや、恋人が浴衣を着ている間に自分と恋人の名前をカタカナで書く練習を一生懸命していた男性など、いろいろな姿を思い出す」と充実感をにじませ、「この体験が今後のボランティア活動への活力になった」と来場者に感謝した。

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