閣僚や企業家の一団を伴って中国を公式訪問中のジェラルド・アルキミン副大統領兼商工開発相(ブラジル社会党・PSB)は現地時間の4日、今回の訪中は中国が進める巨大経済圏構想「一帯一路」への参加協定締結が目的ではないと語った。中国側は同プロジェクトへのブラジルの参加を強く望んでいるが、ブラジル政府の決定はまだ出ておらず、重要な話題は11月の首脳会談に持ち越される見込みだと、4日付フォーリャ紙など(1)(2)が報じた。アルキミン氏は「この件は議論、議題、討論の一部だ」と答えるに止めた。
「一帯一路」協定には2013年の開始以来、151カ国が加盟しており、南米でまだ参加していないのはブラジル、コロンビア、パラグアイだけだ。中国共産党国際部の劉建超大臣は、パウロ・テイシェイラ農業開発相とウェリントン・ジアス社会開発相が出席した農業に関するイベントの中で、「我々はブラジル政府の決定を待っている。『一帯一路』が中国とブラジルの企業、そしてブラジルの発展にどのような利益をもたらすかを言っているだけだ。押し付けているわけではない」と述べ、ブラジルの同プロジェクトへの参加に改めて意欲を示した。