このところニュースで民営化の話をよく耳にする。聖州でのサンパウロ水道局や、これから着手すると思われる聖市内地下鉄などだ。こうした話を聞く度に「保守派政治家たちが完全に次のフェーズに突入したのだな」と思わずにいられない。保守派政治家が民営化を推し進める背景には「ボルソナロ主義の行き詰まり」があることは間違いない。
ボルソナロ主義はこれまで、ネットを駆使して左派の欠点を徹底的に洗い出して叩く、あるいは左派が保護を訴える性や人種、社会的弱者への優遇を「多数派や福音派に対する逆差別」と煽ることで求心力を強めるやり方を用いてきた。