上院議長=暫定令差し戻し決定=企業等の大反発受け=連邦政府に打撃再び

パシェコ上院議長(Lula Marques/Agencia Brasil)
パシェコ上院議長(Lula Marques/Agencia Brasil)

 ロドリゴ・パシェコ上院議長(社会民主党・PSD)は11日、上議たちからの不満を受け、連邦政府の経済スタッフが提出した社会統合基金(PIS)と社会保険融資納付金(Cofins)に関する暫定令(MP)を差し戻した。最も雇用が多い17部門などを支援するために給与税軽減措置をすることで生じる税損失を補うために政府が考えた窮余の策が、この暫定令だった。これは連邦政府側の敗退と捉えられているが、フェルナンド・ハダジ財相は「代案はない」と不満を表明している。同日付G1サイト(1)が報じている。
 パシェコ議長はこのMPに関し、「移行するまでの期間についての記載不備などがある」と指摘。MPは緊急承認の必要性があるが、このMPは「急いで審議するための条件を満たしておらず、かつ違憲」として差し戻しの判断を行った。

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