兄弟と姉妹で仲良く結婚=デート、結婚、新婚旅行も一緒に

兄弟姉妹二組の婚約披露パーティー(12日付G1サイトの記事の一部)
兄弟姉妹二組の婚約披露パーティー(12日付G1サイトの記事の一部)

 サンパウロ州内陸部フランカ市で、ある姉妹が近所の兄弟とそれぞれ恋に落ち、同時に結婚式を挙げ、新婚旅行も一緒に行くという興味深いロマンスを12日付G1サイト(1)が報じた。幼い頃から常に行動を共にし、結婚も一緒に行うことを夢見ていた仲良し姉妹の願いが実現した。
 ヴィトリア家の姉妹は、兄弟または従兄弟と結婚したいと長年願っていた。この夢が現実になったのは、妹アレクシアさん(24歳)がフェラス家の兄タレスさん(23歳)と知り合った時に始まった。
 2018年、教会の合唱隊で歌っていたアレクシアさんに、タレスさんが一目惚れしたことから始まった。当時アレクシアさんには恋人がいた。4年間待って、恋人と別れた時を見計らってタレスさんはアタックを開始。当時、アレクシアさんは大学に入学したばかりで、あまり気に留めておらず、彼がメッセージを送るときだけ返信していたという。
 「彼は4年もあきらめなかったので、何かあるはずだと思ったんです。私たちは会話を始め、デートすることになりました。その日、私は姉を連れて行くと言い、彼は彼の弟を連れて行くことになりました」とアレクシアさんは語った。
 最初のデートで、姉ラファエラさんが弟タウアンさんに一目惚れし、4人は一緒に出かけるようになった。しばらくしてから、姉妹の父親から祝福を受け、公式な恋愛がスタートしたという。
 それから7カ月後の2023年1月、ウバトゥーバ海岸への旅行中、フェラス兄弟はもう1歩踏み出す時が来たと悟り、「私たちは旅行の前夜、姉妹の母親に彼女たちと結婚したいと明かしました。義母は私たちのプロポーズを成功させるために色々と手伝ってくれました。私たちは当日、ビーチで同時に指輪を渡し、サプライズは成功しました」とタウアンさんは振り返った。
 それから4人はダブルウェディングを実現するため、計画を練った。4人の新郎新婦は二つの家族だけであることに加え共通する友人が多かったが、招待客は230人を超えた。たとえ仲の良い兄弟姉妹でも、結婚式の装飾やウェディングケーキ、音楽に至るまで、多くの話し合いと柔軟性が必要だった。
 タウアンさんは「4通りの考え方があり、デリケートな部分でした。大きな冒険でしたが、しっかり話し合い、最後には私たちが本当に夢見たとおりになりました」と語った。
 5月25日、2組の結婚式が行われ、感動が家族全体を包んだ。「父はずっと泣いていました。二人の娘が同時に嫁ぐことで感情を抑えきれなかったようです」とラファエラさんは振り返った。
 新婦の入場では、姉妹は父親のアレッサンドロさんと3人一緒にバージンロードを歩いた。「少し狭かったかもしれませんが、父と腕を組み、私と姉ラファエラが同時に入場しました。新郎も義母を挟んで、夫と義弟が同時に入場しました。それは素晴らしいものでした」とアレクシアさんは述べた。
 ハネムーンも4人一緒に南米チリへ。結婚後も4人は同じアパートに住む予定で準備を進めていたが、アレクシアさんとタレスさん夫妻は転勤でサントス市に引っ越しすることに。
 離れ離れになることは4人全員にとってかなり辛いことだった。だが交際、婚約、そして結婚という段階を経て、2組の夫婦が同時期に子供を持ち、子育ての経験を共有する日が訪れるのは、そう遠くはないかもしれない。

最新記事