アルゼンチンでの経済不況や社会的不満が背景にある中で、上院は12日、ハビエル・ミレイ大統領が推し進める経済改革法案の基本文書を承認した。これはミレイ氏にとり、政権開始6カ月で初の立法的勝利とされるが、承認には激しい議論と譲歩が伴い、法案に反対する市民数千人が議会周辺に集まり、警察との衝突も発生した。同法案には、向こう30年間の大規模な投資促進や労働改革、民営化などが含まれていると、13日付テラ・サイトなど(1)(2)が報じた。
自由至上主義のミレイ大統領が提案した改革法の文書を一連の譲歩によってより控えめな形に縮小させた、通称「基本法(Ley Bases)」の上院での投票は36対36で引き分けとなり、承認は上院を率いるビクトリア・ビジャルエル副大統領にかかっていた。