下院=中絶厳罰法案を緊急扱い=強姦犯より堕胎者に厳罰=議論さけるやり方に抗議沸騰

サンパウロ市での抗議行動(Paulo Pinto/Agencia Brasil)
サンパウロ市での抗議行動(Paulo Pinto/Agencia Brasil)

 12日、妊娠22週を超える中絶に対して殺人罪を適用する法案を緊急審議扱いとすることを下院が承認した。強姦被害を受けた10代の少女の場合に生じ得る問題点などが事前に指摘されていたにも関わらず、同法案は緊急案件にされたため、特別委員会などで専門的かつ十分な議論を経ずに本会議で審議・採決することが可能となった。そのため翌13日に女性や人権活動家らが各地で強い抗議運動を行った。同日付G1サイト(1)などが報じている。
 12日に緊急審議扱いとすることが承認された法案1904/24号は、これまでの中絶の基準そのものを変えるものではない。ブラジルでは「強姦による妊娠」「妊婦に生命の危険がある」「胎児が無脳症」の場合は中絶を認めることが最高裁の判決によって定められているが、中絶する時の妊娠期間には制限がない。

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