県連日本祭りまで一カ月=大間知実行委員長に進捗聞く=「今年も必ず成功させる」

2023年に実行委員長を努めた大間知さん

 世界最大級の日本文化イベント「県連日本祭り」の開催まで1カ月を切った。同祭はブラジル日本都道府県人会連合会(県連)が主催し、今年は7月12~14日に開催される。昨年の来場者数は18万5千人超を記録した。県連日本祭り実行委員長の大間知アルフレッドさんに準備状況について聞いた。

 大間知実行委員長によれば現在は、資金調達の98%が完了し、会場設備や警備の発注契約内容の詰めを行っている状況だという。
 資金に関する懸念事項として「ルアネー法やPROACなど、政府による文化支援金の使用許可が未だに下りていない」ことを挙げた。
 支援金はすでに県連日本祭り用銀行口座に振り込まれているが、使用許可が出ないため、業者への支払いなどに使うことが出来ず、運営業務に支障が出ているという。「政府に繰り返し問い合わせているが『許可が下りるように取り組んでいる』との返事があるだけで一向に進展しない。粘り強く交渉していくしかない」と語った。
 日本祭りの内容については、開催25周年を記念して、これまでの日本祭りの歩みを振り返る特別エリアを新設。また、参加企業100社以上による日本産品PRイベント「ふるさといいもの展」を初開催する。昨年大好評だったカードゲームの交換や対戦、交流ができるエリアも継続すると語った。
 人気アニメ「聖闘士星矢」の特別エリアを設置する予定だったが、同作品の使用権利を持つ東映との交渉が開催までに間に合わなかったため、特別エリアの設置は来年に持ち越しとなったことを明かした。
 昨年の日本祭りでは、無料送迎バスの出発場所が会場最寄りのジャバクァラ駅から地下鉄サントス・イミグランテス駅に変わり、その不便さから多くの苦情が寄せられた。
 今年は、市役所、CET(交通工学公社)と交渉を行い、サンジュダス駅から会場まで送迎バスを運行する計画となっている。これまでの送迎バスは民間企業のものを使用しており、乗車人数や立ち乗りの禁止などの規則、便数などに様々な条件が課せられていた。「公共交通機関の協力を得ることによって、より柔軟な対応が可能になり、効率的な移動の実現が期待される」と語った。
 最後に「問題は毎年起きるもの。今年も無事乗り越えて、必ず成功させてみます」と意気込みを語った。

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