中絶問題=ルーラ「狂気の沙汰」=中絶重罰法案に強い反発=一方で熱心な推進派も

上院で中絶胎児の演技をした女性(Geraldo Magela/Agencia Brasil)
上院で中絶胎児の演技をした女性(Geraldo Magela/Agencia Brasil)

 【既報関連】12日に下院で緊急議題として承認された、強姦による妊娠の場合も含め、妊娠22週を超えた中絶の重罰化を定めた法案「1904/24号」は波紋を広げ、ルーラ大統領からも「狂気の沙汰」と批判されるに至るなど、強い反発を招いている。その一方で熱心に推進しようとする動きも見られている。
 ヴェージャ誌(1)の報道によると、ルーラ大統領は15日、G7首脳会談で滞在中のイタリアで取材陣から1904号に関する意見を訊かれ、「しっかり追っていないから帰国して確認したい」としながらも、「私はかねてから中絶には反対ではある。だが、これは女性の健康の問題だ」とした後、「強姦された被害者が強姦した人物より刑が重いなど、狂気の沙汰だ。どう控えめに見ても狂っている」と呆れ、「誰かがそのような法案の提案をするとしたら、真面目な話、真剣には捉えられないはずだ」と、法案提出に対して信じられない様子を見せた。

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