環境問題への配慮から電気自動車が普及するようになった昨今、路線バスでも100%電気エネルギー車への一部転換が始まり、街中で見かけるようになった。何度か利用したが、車体は新しく、通常のバスに比べて走行音は静かで、ガタガタ揺れることもなく乗り心地が良い。ただ、注意したいのは電気エネルギーバスは車体が黄緑色に統一されているので、路線ごとに決められている色がわかりにくくなっている点だ。
従来のバスでは、車体の色そのもので路線を表していた。コラム氏がよく利用するサンパウロ市リベルダーデ区バロン・デ・イグアペ街を通るバス「715M―10」は、車体全体がオレンジ色で、まずはその色を目印にしてバスを見つけ、その後、行き先が合っているかを確認していた。
電気エネルギーバスでは、路線ごとに決められた色を、バス正面下部に縦10㎝、横60㎝ほどで表示。側面にも色線を引いているが、いかんせん黄緑色の車体に紛れてしまっている。
電気エネルギーバスへの一部転換が始まった当初は、行き先表示をしっかりと確認していたのだが、次第に「このバス停にくる電気バスは全部『715M―10』だ!」とうっかり思い込んでしまい、全然違う方向のバスに乗ってしまう間違いを数回してしまった。
電気バスを利用する際は、路線表示の行先をしっかり確認するようご注意を。確認せずに乗ってしまうと、思わぬ遠回りで時間とエネルギーを無駄にしてしまうかも!?(淀)