ルーラ大統領(労働者党・PT)は24日、サンパウロ市でフェルナンド・エンリケ・カルドーゾ(FHC)元大統領(民主社会党・PSDB)と面会を行った。ブラジル政界において長年、対立する二大巨頭のイメージで知られた二人が雪解け状態にある。同日付G1サイト(1)やCNNブラジル(2)が報じている。
今回の両者の面会は、FHC氏が行った米国哲学界の権威で言語学者でもあるノーム・チョムスキー氏との面会に、ルーラ氏が参加する形で実現した。現在の妻がブラジル人であるため、サンパウロ市に第二の邸宅があるチョムスキー氏は、昨年6月に脳血管障害(AVC)を患い、ポルトゥゲーザ病院に入院。今月18日に退院したばかりで、この日はかねてから親交のあったFHC氏と会っていた。