JETROサンパウロ事務所の松平史寿子(しずこ)次長(47歳、大阪出身)が帰朝するにあたり、26日に編集部へ挨拶に訪れた。パンデミック直前の2019年9月に赴任し、以来4年10カ月間を初海外駐在先のブラジルで過ごした。
「コロナ禍もあってゼロから出発させてもらい、いろいろな方に支えてもらいながらやってきました」と振り返る。コロナ禍の巣ごもり需要もあって、日本酒の消費が増え、NETFLIXなどを通じて日本コンテンツもより多く鑑賞されるようになったのではと見ている。APEX(ブラジル貿易投資促進庁)とパートナーとなり、プロジェクトを共に進めるなどの関係も深めた。「コロナ禍を超えて進出企業の皆さんは次のステップに移ったと感じる」という。
さらに、「漠然と日本の方がイノベーションは進んでると思って来たら、こちらの進展がすごくてビックリ。ブラジルは、法律にしてもスタートアップ支援にしても試行錯誤が盛んに行われており、多くを学ばせてもらった。何事も石橋をたたいて渡る日本との違いを感じた」と振り返った。
「娘や息子が大志万学院でお世話になり、日系人の温かみやネットワークの強さを感じたをすごく感じた」との感謝の言葉を残しつつ、28日に帰朝するという。