パラナ州アサイ市議会=南銀の加藤好之氏を名誉市民に=ブラジルで最も日系人多い町に貢献

加藤好之氏。大倉高等商業学校(現東京経済大学)、電気学校、正則英語学校で学んだ後、ブラジルに移住した

 パラナ州北部アサイ市議会は6月7日、アサイ市文化連合会館で南銀創立者の一人、故加藤好之氏(1888~1963年、滋賀県出身)を名誉市民として称える式典を行った。1932年にブラジル拓殖組合によって開始されたされた同市は今でも「ブラジルで最も日本らしい市の一つ」として有名だ。1931年にブラジル移住した加藤氏はアサイ市を創設した一人として表彰された。

 加藤好之氏は1888年、滋賀県彦根生まれ。1908年、森岡商会(移民会社)に入社し、ペルー国に派遣され、リマの同商会事務所で宮坂国人氏と出会う。その後、関西経済界重鎮の平生釟三郎からの推薦、宮坂氏の勧めで日本側移住推進機関の海外移住連合会に入社し、1931年に現地側法人ブラジル拓殖組合の経営者の一人として、最高責任者の宮坂国人氏と共にブラジル移住した。宮坂氏は4大移住地建設運営、関連企業設立に尽力した人物。

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