3日、フェルナンド・ハダジ財相をはじめとする経済スタッフとルーラ大統領との会合が行われた。ハダジ財相はここで、ルーラ大統領に対し、中銀に対する発言を和らげるよう忠告。これを受け、連日続いていたドル高が緩和された。また、同日は250億レアル以上に及ぶ大幅な財政支出切り詰め案も発表された。同日付G1サイト(1)が報じている。
ルーラ大統領とハダジ財相の会談は、このところ続いていたルーラ大統領の中銀批判発言によるドル高の最中に行われており、市場からの注目度も高かった。ルーラ氏はここ数週間、中銀が経済基本金利(Selic)の引き下げを中断したことへの不満を抑えきれず、「中銀は国民のためにではなく、銀行や市場のために働いている」とロベルト・カンポス・ネット総裁批判を繰り返している。それが「中銀の独立性のルールに反している」として批判を浴びたことは、ドル高の大きな理由の一つとなっていた。