街角ちょっと見 総領事、JICA所長が組合初視察

肥料工場視察の様子(提供 アルフレード・ツズキさん)

 在サンパウロ日本国総領事館の清水享総領事とJICAブラジル事務所の宮崎明博所長は5日、サンパウロ州グァタパラ市で視察活動を行った。6日の同移住地式典に出席するために同地を訪れた両氏は、グァタパラ農事文化体育協会の高木ウィルソン会長、斎藤長一副会長の案内で、農業協同組合、肥料会社テクネスなどを訪ねた。日系の肥料会社テクネスでは、同地文協の土地の土壌を肥料作りに利用し、日本にも輸出しているという。
 清水総領事は「予てから、現地の皆さんと話すことを希望していたので、ゆっくり視察ができたことを嬉しく思います。画期的な有機肥料の製法などを教えていただき、非常に参考になりました」と感想を述べた。
 高木会長は「入植祭をきっかけに、総領事やJICAの所長が当地の視察に訪れてくれたのは今回が初めてです。宮崎所長も、肥料工場に非常に強い関心を示され、沢山の質問をして、また訪問したいとおっしゃっていました」と喜んでいた。
 ブラジル最後の入植地と言われるグァタパラ移住地は、1世世代もまだまだ元気。2世世代も日本語話者が多く、本当に日本の田舎に来たのではと錯覚を起こすほどだった。聖市から西に約300kmと少々遠いが、古き日本を大切に残している地として、皆さんにも一度訪れてみて欲しい。(莉)

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