結婚式の直後にはねられ即死=新妻の目前で新郎がBMWに

事故を起こしたBMW車(14日付G1サイトの記事の一部)
事故を起こしたBMW車(14日付G1サイトの記事の一部)

 SNSで28万人以上のフォロワーを持つインフルエンサーの男が、高級車BMWを猛スピードで運転し、歩行者の男性をはね、即死させた疑いで指名手配された。目撃者によると、被害者の体は衝突した衝撃でフロントガラスにめり込んだため、容疑者と同乗者はいったん停車して、遺体をフロントガラスから外して公道に放置し、救護せずに逃走した。被害者は結婚式を終えてホッとし、新妻と手を繋いで道路を横断していた時の悲劇だった。15日付G1サイトなど(1)(2)(3)が報じた。
 事件は13日夜、リオ市西部の海岸地区、レクレイオ・ドス・バンデイランテスにあるルシオ・コスタ大通りで発生。被害者ファビオ・トシロウ・キクタさん(41歳)はその日、隣接するグアラティバ地区のイベント会場で結婚式を挙げ、披露宴を終えた午後10時頃に、宿泊先のホテルへと向かった。一旦スーツケースを預けてホテルを出た直後、妻と海岸方面に向かって大通りを横断していた23時37分頃に、ヴィトール・ヴィエラ・ベラルミーノ容疑者(30歳)が運転する車にはねられた。
 目撃者によると、被害者の体は衝撃でフロントガラスにめり込んだがそのまま走行し、ベラルミーノ容疑者と同乗していた5人の女らは遺体を車外に投げ出して公道に放置した後、逃走した。被害者の妻は間一髪で事故を免れた。
 事故を起こした車両は隣接するバラ・ダ・チジュカのマンションで押収され、警察は車内と外側にワインのシミがあることを確認した。鑑識によると、シミは車のドアと車内のマットに付着していた。割れたワイングラスも発見された。同乗していた5人の女らは、事故当夜は飲酒もドラッグの使用もしていなかったと供述している。
 ベラルミーノ容疑者はフリースタイルフットボールの選手であり、過去にはドバイで大会に出場した経験をもつ。SNS上で、練習風景や海外旅行や高級車などの豪華な日常生活を投稿し、多くのフォロワーを集めていたが、事件発覚直後に彼のアカウントは停止した。
 15日15時現在も容疑者逃亡中で、警察は指名手配のポスターを作成するなどして、事件の解決を急いでいる。

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