JICA=日本祭りブースで活動PR=MORIやSABOで当地貢献

JICAブースで対応する職員の皆さん

 国際協力機構(JICA)ブラジル事務所(宮崎明博所長)は12~14日にサンパウロ市で行われた県連日本祭りにブースを出展し、現在当地で展開中の事業の紹介や、折り紙や書道、着付けなどの文化普及活動を行った。
 中でも目立っていたのは、ブースの壁面に飾られたアマゾン違法森林伐採管理改善プロジェクト「MORI」の紹介展示だ。既存の光学式の衛星画像を利用した違法伐採の検知方法では、雲がかかる雨期の検知が難しいこと、違法伐採検知を逃れる方法の巧妙化などが課題となっており、同プロジェクトを通じてJICAが先進的レーダー衛星及びAI技術を用いた管理改善を支援している。
 そのほか、度重なる洪水被害に苦しむリオ山間部などで危険地域地図を作製したり、砂防ダム技術基準を向上させるなどのSABOプロジェクトなども紹介されていた。
 所員やボランティアら約30人が入れ替わり立ち代わり常駐して対応し、連日300人ほどの来場者に説明を行ったという。忙しそうに来客対応するJICA職員に話を聞くと、「日系研修への関心が特に高いですね」とのことだった。

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