南米最大POPカルチャーイベント=アニメフレンズが18日に開幕=LEO「ずっと来たかった国」

18日に現地で記者会見したバンド「ALI」。中央がLEOさん

 イベント会社「Maru Division」が主催する、日本の人気アニメの歌手や声優などが多数出演する南米最大のポップカルチャーイベント「アニメフレンズ」が、18日からサンパウロ市北部の「Distrito Anhembi」(アニェンビー国際展示場、R. Prof. Milton Rodrigues, s/n)で始まった。21日まで開催される。1日券は210レアル(約6千円)だが、昨年は12万人が来場した。

 日系ブラジル人のバンドメンバーがいる、人気アニメ『ビースターズ』や『呪術廻戦』の主題歌を手掛けたバンド「ALI」の記者会見が18日に行われ、ボーカリストのLEOさんは「リスペクトしている他のアーチストやバンドが、ブラジルでのライブは最高だと言っていたので、ずっと来たかった国です」とブラジルへの想いを何度も語った。
 イベント初日には公立学校の生徒ら3万7千人に無料チケットが配布された。長期冬休み中の生徒が学校のレクリエーションとして、先生付き添いの元、多く来場し、会場の駐車場には数えきれないほどのバスが止まっていた。

特設舞台でのトークショーの様子

 今年から日系福祉団体「こどものその」が運営に関わって、自閉症など感覚過敏症の人が自由に利用できるリラックス・セルフコントロールルームが開設された。知覚情報処理障害やASDなど、感覚の過剰刺激によって影響を受ける可能性のある様々な神経疾患・精神疾患を持つ人々が安全に利用できるようになった。その他、周囲の騒音を和らげるイヤーマフ(防音保護具)や、ブラジルでは日本のヘルプマークと同様の使い方をされる首掛けなども無料で貸し出された。
 今年の目玉は、人気アニメ『進撃の巨人』や『僕のヒーローアカデミア』で人気の声優梶裕貴さんの出演だ。また、映画『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』など多数の作品に出演する特撮俳優の小澤亮太さん、石渡康浩、植村喜八郎、吉田真弓、山下優氏ら多数の俳優も来伯出演する。
 日伯両国で人気のアニメの主題歌を数々担当する女性ユニット「ClariS」、アニソンダンスのリアル・アキバ・ボーイズ、バンド「nano.RIPE」なども出演する。
 人気アニメ『ワンピース』や『ナルト』で主要キャラクターを演じたポルトガル語吹替担当声優陣の座談会、ブラジルの声優業界や吹替レコーディングスタジオが解説するトークショーなど数々の当地声優、業界人の出演するイベントの他、日伯交流ライブも行われる。

KPOPアレーナの様子

 イベント詳細やチケット購入は、同イベントサイト(https://animefriends.com.br/)や、サンパウロ市リベルダーデ区の東洋食店「CHEN‘s」、アニメグッズ店の「AKIBA STATION」などから可能。

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