ブラジル日本都道府県人会連合会が12~14日にサンパウロ市で開催した日本祭りの2日目(土)、開会式のすぐ後、今回歌手としては唯一日本から参加したアマチュアのZENKYUさん(本名=小川善久、59歳、和歌山県)=東京在住=がオリジナル曲二つを披露した。
1曲目はポルトガル語歌詞の歌『Sorrindo』で、2曲目はブラジル日本移民110周年を記念して作曲した『百と十年の轍』の116周年バージョン。ZENKYUさんは2014年に初来伯後、2019年から県連日本祭りに出演。計17回の来伯回数を誇る。
13歳でアマゾンに入植した移民女性の自宅にホームステイした際、毎晩3時間ずつ体験談を10日間聞いた。その内容を反映させたのが『百と十年の轍』だ。サビの部分では「思い描いてた夢と 違う景色の中でも/前だけは見つめてたわだちの先を/胸に抱いてた夢は色あせることも ないまま/世代を超えて百と十年も超えて いつまでも伝えていきたい」と熱く歌い上げた。
ZENKYUさんに歌った感想を尋ねると、「ブラジルが長いお取引先の日本人社員の方からも涙が出そうだったと感想をいただきました。『百と十年の轍』は周年の数字を変えて毎年歌ってます。できれば120周年まで歌いたいですし、たしか来年は日本ブラジル修好条約130周年なので、ぜひ新曲も作りたい」との抱負を述べた。
▼ZENKYUさんがステージで『百と十年の轍』を熱唱する様子をごらんください。