渋沢史料館(東京都北区西ケ原2―16―1 飛鳥山公園内)では7月3日から流通している新一万円札には渋沢栄一が古希(70歳)を迎えた時の写真を参考にした肖像が使われているのを記念して、「新一万円札発行記念企画展 渋沢栄一肖像展 Ⅱ 造形作品」を6月29日(土)から11月24日(日)まで開催中だ。
渋沢栄一は9日付本紙コラム《渋沢栄一の隠し子ブラジル移住説?=あちこちに残る「痕跡」や「足跡」》(https://www.brasilnippou.com/2024/240709-column.html)で紹介した通り、ブラジル移住とは縁の深い人物。(1)ブラジル最初の日本人植民地であるイグアペ植民地(桂植民地など含む)を開設した伯剌西爾(ブラジル)拓植株式会社創設、(2)アマゾンに日本人植民地を拓いた南米拓殖株式会社創設、(3)移民の教育を目的とする海外植民学校の創立だ。
同史料館では、渋沢栄一が肖像となった新一万円札の発行を記念して、2023年から同氏の「顔」を伝える作品や資料を紹介する企画展を2期にわたって開催中。第Ⅰ期では、たくさんの肖像写真を紹介。続く今第Ⅱ期では絵画、彫刻など栄一の姿をうつした造形作品を取り上げる。様々な機会に制作された渋沢栄一像を見てもらい、あらためて身近に感じてもらう展示だ。
渋沢史料館の館長が渋沢栄一について語る特別イベントが、会期中の第1、第4土曜日の14時から20分程度。申込は不要で、企画展示室前に集まる必要がある。開館時間は10時から17時。入館料は一般が300円、小中高100円。11月10日(日)の青淵忌は入館無料日。