不倫疑い、妻をハンマーで殴打=髪も剃るよう強制した夫を逮捕

夫に強要され妻は自ら髪の毛を剃った(22日付オ・グローボ・サイトの記事の一部)
夫に強要され妻は自ら髪の毛を剃った(22日付オ・グローボ・サイトの記事の一部)

 リオ州ノヴァ・イグアス市で、妻をハンマーで殴り、髪も剃るよう強要した男が逮捕された。男は妻が浮気していると思い込み、犯行に及んだと、22日付オ・グローボ紙など(1)(2)が報じた。被害者は重傷を負い、5日間の入院と緊急手術が必要だった。
 女性支援専門警察署(Deam)は21日、自身の職場にいた加害者のドウグラス・モレイラ・ドス・サントス容疑者(30歳)を逮捕した。Deamのモニカ・アレアル署長によると、被害者は13、14日に暴行を受け、頭、胸、両手に重傷を負い、手術を受けて5日間入院する必要があったという。被害者とサントス容疑者は結婚して約15年になり、3人の子供がいる。
 「容疑者は妻の浮気を疑い、妻から携帯電話を取り上げると、頭部、胸部、両手をハンマーで殴打する拷問を開始、開放骨折を負わせただけで飽き足らず、妻に自分の髪を剃り落とさせた。これは女性殺人未遂の特徴で、殺すだけでは満足せず、被害者の女性としての美しさを抹殺しようとしているのです」とアレアル署長は説明した。
 被害者はハンマーで殴られただけではなく、噛まれ、殴られ、蹴られた上、「髪を剃らないとお前の顔をハンマーで殴るぞ」と脅迫されて髪を剃った。
 容疑者は暴行後に被害者の携帯電話を持ち去っており、被害届は18日になってDeamに提出された。
 裁判所は女性殺人未遂の罪で、サントス容疑者の逮捕を命じた。警察の取り調べに対し、彼は妻が「突然」自分の髪を剃り始め、彼女が何度も彼に殴りかかり、鉄の棒でも攻撃しようとしたと供述した。さらに、隙を見て逃げ出した後、妻に対して3度攻撃を加えたと話し、正当防衛を主張。自分の行動を正当化しようとしたという。
 被害者の身元は安全上の理由から公開されていない。入院中は緊急手術だけでなく、様々な外傷を治療するための集中的な検査も受けた。
 このような暴力的な攻撃による心理的外傷は壊滅的だ。家庭内暴力の被害者支援に取り組む団体は、緊急時だけでなく、長期的な支援として、適切なケアと指導の重要性を強調している。
 同件はジェンダーに基づく暴力に対する監視と予防の必要性を改めて示している。Deamのような機関はこの種の犯罪に対抗するための戦略を強化しており、被害を報告することの重要性を強調している。このような事件に巻き込まれた被害者たちは、利用可能な支援や緊急対応チャンネルを通じて直ちに助けを求めることが不可欠だ。

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