日本語指導の基本的な理論や技術を学び、指導者としてのスキルアップを図る「日本語教師養成講座」の第1期スクーリングが11~17日、聖市のブラジル日本語センターで開かれた。
同センター主催。第36期目の今回は、伯国各地から13人が参加。今年5月から来年7月まで、ブラジルで初級者レベルの学習者に教えるための指導を中心に学ぶ。
5~6月はオンラインでオリエンテーションや講義を行った。今回は初めての対面授業で、各地域の日本語教育機関で活躍するベテラン教諭らが講師となり、伯国の日本語教育の歴史や教科書選び、学習者に合わせた指導方法など多岐に渡るテーマで指導。受講生同士が話し合って考えを深める場面も多く、初日から打ち解けた様子で議論に励んだ。
約1週間のスクーリングを終え、受講した聖市内で日本語教師を務める奥山秀紀さん(25)は「養成講座が始まる前はいろいろ不安もあったが、始まってからはセンターや先生などの優しい方に囲まれて心が温かった。さまざまな場面で活躍されている先生方に会えたのももちろん、同じ日本語教師として道を歩んでいる仲間ができたのはうれしい」と笑顔を見せ、「これからもブラジルでの日本語教育の力になれるよう努力し続ける」と手ごたえを感じた様子。今後は再びオンラインで学習し、来年7月に集大成として、実際に生徒に授業を行う対面スクーリングを実施する。