清和友の会、アンシエッタ島へ=日系遺産巡り16~17日

アンシエッタ島

 清和友の会(中沢宏一会長)は16~17日、ツアー企画「第三回ブラジル日系社会遺産遺跡巡り」を実施する。今回は1泊2日で1946年に日本人移民が収監されたアンシエッタ島などを巡る。ツアー参加費は950レアル(移動費+宿泊費等含む)から。食費は別途個人負担。
 第二次世界大戦後、日系社会では日本が勝利したと信じる派閥(勝ち組)と敗戦を認めた派閥(負け組)の間で抗争(勝ち負け抗争)が起き、23人が死亡する事態となった。これを受け伯国当局は、千人以上を逮捕し、172人をアンシエッタ島に収監した。
 7月25日に行われた伯国政府による恩赦委員会(アルメイダ委員長)の審議では、アンシエッタ島刑務所収監者と戦時下に行われたサントス強制退去命令被害者に対して正式な政府謝罪を行うことが12対0の全員賛成で決議されている。
 16日は午前7時30分にサンパウロ市リベルダーデ区の旧ニッケイ新聞社前に(Rua da Gloria, 332)に集合し、バスで出発。正午過ぎにウバトゥーバに到着予定。到着後、ブラジリア恩赦委員会の説明や現地日系団体との交流、アンシエッタ島刑務所収監をテーマにした奥原マリオ純氏のドキュメンタリー映画『闇の一日』の上映会が行われる。
 17日は、アンシエッタ島に渡り収監所を見学。剣舞「白虎隊」や剣道のデモンストレーションも予定されている。午後3時にウバトゥーバに戻り、午後8時にサンパウロへ帰着する予定だ。
 中沢会長は「アンシエッタ島には現地に住む人たちも一緒に行く予定です。アンシエッタ島は普段訪ねることのできない場所なので貴重な体験になるでしょう」と語り、参加を呼び掛けた。
 参加申し込み、詳細問い合わせは、宮村さん(電話11・98296・8834)、榎原副会長(11・98170・2280)まで。

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