サンパウロ市で県人会と和やかに懇談会=沖縄県議会議員海外派遣団13人=ブラジル、ボリビア、ペルーへ

県人会からカシャッサのプレゼントを受け取った中川議長(右から2人目)と仲宗根議員(右端)

 ボリビアのオキナワ移住地70周年慶祝のために現地に向かう「令和6年度沖縄県議会議員海外派遣団」13人(団長=中川京貴県議会議長)が14日に乗り継ぎのためにサンパウロ市に立ち寄り、晩にブラジル沖縄県人会(高良律正会長)の役員ら約10人と懇談会を行って旧交を温めた。
 来伯5回目の中川議長(61歳)に南米との馴れ初めを尋ねると「21歳、学生時代にレスリングの試合や練習でベネズエラやコロンビアに来た。以来南米には6回」という南米通だ。
 南米日系人への印象を尋ねると「地球儀で見ると、沖縄の島は見えるか見えないかぐらいに小さい。そこから大国ブラジルへ来て、並大抵でない苦労を重ねて、子孫を立派に育て、すごい存在感を持つようになった。南米の日系人は沖縄にとっての財産、宝。沖縄にとってだけでなく、日本にとって日系人は模範だと思う。子や孫にもこの交流を伝えるために、市町村レベルで方言、舞踊、音楽などを研修する文化交流を一生懸命に行っている」と熱く述べ、最後に「次は4年後、ブラジル日本人移民120周年に来たい」との展望を語った。

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 仲宗根悟副団長(66歳)にも聞くと、「私はブラジル2回目で読谷村出身。前回8年前に来た時、兄のことを知る移住者と会うことができ、とても身近に感じて感動した。明日ボリビアで今回は時間がなく会えなくて残念」とのことだった。
 他にも喜友名智子議員と立ち話した際も「親戚が南米におり、身近に感じている」と話していた。懇談会の途中でプレゼント交換や、偶然誕生日を迎えた新垣淑豊議員のケーキカットなども行われ、終始和やかに旧交を温めた。
 派遣団は他に小渡良太郎、座波一、西銘啓史郎、上原快佐、玉城健一郎、次呂久成崇、新垣光栄、瀬長美佐雄、當間盛夫ら13氏。随行職員は平田正志議会事務局局長、池原利奈同秘書室主幹。
 13日に那覇を出発、14日午前にブラジルサンパウロ州・グアルーリョス国際空港着、その晩にサンパウロ市のシュラスカリアで懇談会を行い、翌15日午前中に沖縄県系人が多く働くフェイラ(青空市場)を視察して、同空港からボリビア・サンタクスル行きに搭乗し、夜に到着。
 16日から沖縄移住地視察・訪問、17日に慰霊祭や式典参加、18日に同祝賀会、19日にペルー・リマへ移動、国会表敬、県人会会館、日秘会館視察などを経て20日に現地を出発する予定。

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