「バルガス学園の第2回同窓会をやりたいので卒業生の方はぜひ連絡下さい」との呼びかけをしに、創立者塚本信子さん(97歳、台湾引揚者)の息子塚本秀実さん(70歳、2世)と妻律枝さん(72歳、島根県)が編集部を訪れた。
信子さんは1952年に呼び寄せ移住してパラナ州マンダカリで農業に従事し、1960年にサンパウロに出た。信子さんは母が日本で幼稚園を経営していたのを見ていたこともあり、1961年にサンパウロ市南部シダーデ・バルガス区に同学園を創立した。2006年まで45年間も続いた日本語学校で、累計1千人以上の生徒を育てた名門校だった。
創立してすぐ61年に最初の運動会が開催され、翌62年には最初の学芸会も催された。最盛期の1970年代には120人の生徒を抱えていたという。その他、お話し大会、合唱、図画、そろばん、ピクニックなど多彩な活動をしていた。
秀実さんは「母が80歳の時に学校を閉め、日本に住む娘を頼って老後を過ごしに行きました。最初は神奈川県相模原で外国人に日本語を教えるボランティアをし、今年の初めから静岡県浜松市に住んでいます。母は日本で元気にやっています」と近況を説明した。
2010年1月31日にジャバクアラ区のなぎさ会館で初同窓会を行なった。そこから14年が経ち、「そろそろ第2回を」という話になっているという。秀実さんは「卒業生の皆さん、ぜひ連絡をください」と呼びかけている。連絡は秀実さん(電話11・97310・1122)まで。