ボベスパ指数は、ヴァーレ(VALE3)の3%上昇を上回る歴史的な日中高値を更新した後、利益確定の動きを反映し、取引セッションの最終調整後にわずかな下落で火曜日のセッションを終えた。
ブラジル株式市場のベンチマーク指数であるイボベスパ指数は、高値で137,212.64ポイントと日中の史上最高値を更新し、安値で136,664.4ポイントをつけた後、136,775.91ポイントと0.08%下落して閉じた。出来高は合計179億5600万レアル。
レバンテ・インサイド・コーポレーションのチーフ・アナリスト、エドゥアルド・ラハール氏によると、サンパウロ証券取引所は様々な銘柄の利益確定の動きを反映したが、ヴァーレ株のパフォーマンスは、中国での鉄鉱石価格の上昇と新最高経営責任者の発表による安堵感に支えられ、プラスに寄与したという。
現在のIbovespa理論ポートフォリオでは、鉱業会社の株式は約13.3%を占めている。比較のため、ペトロブラスの優先株と普通株(PETR4;PETR3)を合わせたウェイトは12.8%である。
ブラジル市場の投資家は、IBGEが発表した8月のIPCA-15の上昇率が前月の0.30%から0.19%に鈍化したデータも好感した。12カ月間の消費者インフレ率は4.35%で、中央銀行が目標とする4.5%の上限をわずかに下回った。
ガイド・インベスティメントス社のエコノミスト、ビクトル・ベイルチ・グリエルミ氏とウリ・アルベス氏の見解によれば、IPCA-15は、前回と比較してインフレ動態の若干の改善を示したが、中央銀行、ひいては市場の潜在的な懸念を緩和するものではなかった。
ブラジルの長期金利(DI)は上昇基調で火曜日を終えたため、9月のSelic利上げの確率は100%となった。火曜日の取引終了間際には、9月にSelicが25ベーシスポイント上昇する確率は95%、50ベーシスポイント上昇する確率は5%で、維持の可能性は消えていた。その前日、Selic維持の確率が7%だった。
米国では、ウォール街は取引終了時に小幅な変動を記録し、米国株式市場のベンチマークのひとつであるS&P500種指数は0.16%上昇した。
ハイライト
– ヴァレーオンは、現財務担当副社長のグスタボ・ピメンタ氏が次期CEOに就任するとの発表が好感され、3.01%上昇した。アジアの鉄鉱石先物の上昇も株価の動きを支えた。最高値で株価は3.60%上昇した。
– PETROBRAS PN (PETR4) は、7%以上上昇した前日に史上最高値を更新した後、調整局面で1.34%下落した。この下落は、国際市場における原油価格の下落に裏付けられたものである。同セクターでは、PETRORECONCAVO ON (RECV3)が2.73%、3R ON (RRRP3)が2.02%下落したが、PRIO ON (PRIO3)は1.04%上昇した。
– LOJAS RENNER ON (LREN3) は3.67%上昇し、終値18.35レアルで約1年ぶりの高値を更新した。バンク・オブ・アメリカのアナリストは、小売業者の2024年と2025年の利益予想を引き上げ、目標株価も21レアルから22レアルに引き上げた。MRV&CO ON (MRVE3)は、リアル・インベスター・アセット・マネジメントが同社への出資比率を5.08%に引き上げたと発表した建設会社を背景に、3.33%上昇した。
– BRF ON (BRFS3) は2.41%上昇し、JPモルガンのアナリストは、JBS (JBSS3) の株価と同様、堅調な業績モメンタムはまだ終わっていないため、魅力的なバリュエーションが続いていると評価した。同アナリストはBRFの目標株価を25.50レアルから29レアルに、JBSの目標株価を37レアルから43レアルに引き上げ、両銘柄の「オーバーウエート」レーティングを再表明した。JBS ONは0.06%下落した。
– ITAÚ UNIBANCO PN (ITUB4)は0.11%上昇し、ライバルのBRADESCO PNとBANCO DO BRASIL ON (BBAS3)はそれぞれ1.22%と1.13%下落、SANTANDER BRASIL UNIT (SANB11)は0.32%のマイナス変動で引けた。月曜の夜、同社は8月22日から25日にかけて約20,000ヘクタールのサトウキビが火災の被害を受けたと発表した。次の収穫の生産性を維持するために7000万レアルを投資する予定。
– コグナ・オンは1.38%の下落。JPモルガンのレポートでは、教育グループが支配するバスタの推奨銘柄を、マージンの見通しを理由に「オーバーウエート」から「アンダーウエート」に引き下げた。米国市場で取引されているヴァスタは19.5%下落した。JPモルガンはコグナの「オーバーウェイト」推奨を維持した。