娘の前で妻銃殺、動画投稿=「俺は完全にイカれちまった」

夫妻の4歳の娘が犯行を目撃していた(27日付イタチアイア・サイトの記事の一部)
夫妻の4歳の娘が犯行を目撃していた(27日付イタチアイア・サイトの記事の一部)

 ブラジル南東ミナス・ジェライス州で、4歳の娘の前で妻を銃殺し、無残な遺体の写真や犯行動画をSNSに投稿したとして、夫が逮捕された。男は妻が不倫していると思い込み、嫉妬心から犯行に及んだ。男は事件直後に拳銃自殺を試み、重傷を負った状態で発見されたが、病院に搬送され命を取り留めたと、27日付G1など(1)(2)(3)が報じた。
 犯行は25日(日)、アルト・パラナイーバ地域パトス・デ・ミナス市の夫婦の自宅で発生した。ヴィニシウス・エスペジット・ダ・シルヴァ容疑者(25歳)は妻ヤスミン・アラウージョ・カストロ・イ・シルヴァさん(23歳)に裏切られたと疑い、彼女の頭と顔にむけて発砲した。
 銃声を聞いた近隣住民からの通報を受け、警察が現場に到着すると、2発の銃声と、泣きわめく子供の声が家の中から聞こえたという。声をかけたが返事がないため、裏庭に入ると、台所の床に被害者が横たわり、銃を持った男が床に座っているのをガラス越しに発見した。警察は男に、銃を捨てて床に伏せるよう命じたが、彼はそれに従わなかったという。
 警察によると、家の出入口はすべて施錠されており、ドアを開けろという命令に容疑者が従わなかったため、勝手口のドアと窓のガラスを撃ち抜いた。
 室内に入った警察は、容疑者を現行犯逮捕した。被害者はすでに死亡しており、その横で4歳の娘が泣きながら必死に、「ママが傷を負って血だらけなの」と繰り返し訴えていたという。
 容疑者は「嫉妬から被害者を撃った」と主張し、自らの命を絶つために自身の顔、胸、額を撃っており、重傷を負っていた。容疑者は妻殺害直後に、メッセージングアプリ「ワッツアップ」で「裏切られた」や「娘は絶対に俺を許さないだろう。俺は完全にイカれちまった」というキャプションとともに犯行の動画を投稿していたことが分かっている。それを見た被害者の従姉妹が警察に通報した。
 容疑者は地方病院に搬送され、緊急手術を受けて、現在も入院中だという。被害者の遺体は法医学研究所(IML)に運ばれた。夫婦の娘には怪我はなく、無事に児童相談所に一時保護され、母方の祖母に引き渡されたという。 

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