バイク後部座席から振り落とされ=高架橋上から妻だけ転落死

事故現場(27日付G1サイトの記事の一部)
事故現場(27日付G1サイトの記事の一部)

 リオ市内を通る幹線道路「イエローライン(Linha Amarela)」で、夫の運転するバイクの後部座席に乗っていた女性が、高架橋のガードレールの外に振り落とされ、約20メートル下の道路に転落した。別の車両に進路を突然塞がれた夫のバイクはコントロールを失い、女性だけが飛び出す形で転落した。高架下の飲食店に設置された防犯カメラが落下する瞬間を捉えていた。27日付G1サイトなど(1)(2)(3)が報じた。
 事故は27日の昼過ぎに発生。被害者のイザベレ・ガルジーノさんは道路を管理するLamsa社のチームによって救出され、メイエル地区のサルガード・フィーリョ病院に緊急搬送されたが、死亡が確認された。
 目撃者によると、イザベレさんの夫は、カーブの近くでバイクのコントロールを失ってバランスを崩したが、壁に寄りかかってなんとか転倒を免れたという。彼の手は負傷していた。後部座席にいたはずの妻は、気づいたときには居なくなったという。
 事故現場近くで会社を経営するレアンドロ・フレイタス・ダ・シルヴァさんは、大きな落下音を聞いた。イザベレさんのヘルメットは脱げ、携帯電話は地面に落ちており、彼女の夫からの着信音が鳴っていたという。レアンドロさんが電話に出て、彼女の居場所を伝えた。
 「すぐに旦那さんが奥さんの所に駆け寄り、床に倒れている彼女を抱きしめ、『イザベレ、イザベレ、話してくれ』と彼女の名前を呼んでいました。私たちは彼に落ち着くように声をかけ続けました。二人はショッピングセンターからの帰り道で、奥さんがずっと欲しがっていたコーヒーメーカーを買って、とても喜んでいた矢先のできごとだったようでう」と振り返った。
 レアンドロさんによると、この高架橋からの転落は今回が初めてではなく、他にも2件の類似のバイクによる落下事故を目撃したという。地元住民は道路の安全保護を求めていると話した。
 リオ市は、高架橋が建設および運営に関する規定や技術的要件に従っていると述べ、今回の事故を受けて保護措置の検討と実施を行うと発表した。

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