【2日の市況】ボベスパ指数は0.81%下落して134,906.07ポイント=JPモルガンは来年初めのSelic金利を11.5%と予測=ドルは5連騰の後に0.32%下落し5.61レアルへ

 Ibovespaは、8月の始まりと同じように9月をマイナスの連続で開始した。先月、ブラジル証券取引所の主要株価指数は、8月6日の第4取引セッションで初めてプラスに転じた。本日は、0.81%下落し、134,906.07ポイントと1,097.94ポイントの損失となり、イボベスパ指数は3取引セッション連続で赤字となった。
 下降にもかかわらず、XPはIbovespaの予測を年末の147,000ポイントから今後12カ月間で155,000ポイントに調整した。米連邦準備制度理事会(FRB)が近く利下げに踏み切る可能性があるなど、世界的なシナリオに改善の兆しが見られるためだ。
 JPモルガンは現在、ブラジルが9月に利上げを開始することに賭けており、来年初めのSelic金利を11.5%と見ているという。同行は現在、今月の金融政策委員会(Copom)で0.25%の利上げを実施し、今後数カ月で同程度の利上げを3回実施するとしている。Selic金利は現在10.50%だ。
 ウェルズ・ファーゴやXPインベスティメントス、レガシーなどの大手資産運用会社を含む他の銀行も、9月からの金融引き締めサイクルを予測している。
 懸念材料もある。元国庫長官でAsaのマクロ経済責任者であるジェファーソン・ビッテンコート氏は、ブラジルの財政状況、特に政府が提案しているガス援助プログラムの延長を懸念している。連邦政府は、プレソルトに関連する資金を、政府会計を通さずにカイシャ・エコノミカ・フェデラルに直接移転し、同プログラムに回すことを計画している。現在の34億レアルから、2025年には約50億レアルに急増し、2026年には136億レアルに達する。「非常に明確なので不思議です。ガスエイドというプログラムがあって、その一部が予算に支払われ、一部が支出される。これは、財政調整を目指す政府の信頼性を奪うもので、多くの不快感を引き起こしています」と、エキスパートXP 2024の期間中、インフォマネーの独占インタビューに答えた。
 同時に、経済チームは本日、PLOA2025の詳細を発表し、財政均衡の追求を強調した。
 こうした中、商業ドルは5連騰の後、0.32%下落し5.61レアルとなった。長期金利(DI)は、まちまちの動きで1日を終えた。

ヴァーレとペトロブラスが下落

 株式市場では、米国の労働者の日(Labour Day)の祝日で流動性が低下していることが影響した。ヴァーレ(VALE3)は再び下落し、1.41%下落した。
 ペトロブラス(PETR4)は、CSNA(CSNA3)とリオデジャネイロの鉄鋼メーカー部門への天然ガス供給契約を締結し、0.94%下落した。
 アズール(AZUL4)は再び注目され、株価は18.18%下落した。金融関係者は、同航空会社が負債を処理するために利用する可能性のあるオプションについて、依然として慎重な姿勢を示している。木曜日(29日)の24.14%下落を含め、これで6回目の連続下落だ。この6取引でほぼ41%の損失だ。一方、ゴル(GOLL4)は、データが改善を示しているにもかかわらず、1.85%下落した。
 銀行も後退し、ブラデスコ(BBDC4)は0.26%、イタウ・ウニバンコ(ITUB4)は0.80%下落したが、BB(BBAS3)は例外的に1.07%上昇した。
 小売企業も下落した。ロハス・レナー(LREN3)は0.41%下落、マガジン・ルイザ(MGLU3)は1.56%下落した。一方、Americanas (AMER3) は20.97%上昇した。アッサイ(ASAI3)は2.40%上昇、グルーポ・マテウス(GMAT3)は0.13%上昇したが、両社の提携に関する協議の影響を受けた。
 また、ディレシオナル(DIRR3)の2.35パーセントの上昇も注目に値する。XPは、配当金を視野に入れ、目標を引き上げ、ヒドロビアス・ド・ブラジル(HBSA3)の1.72パーセントの下落は、増資によるもので、3R(RRRP3)の社名変更は、来週月曜日の9日から、BRAV3のティッカーで、ブラバ・エネルギアに改名される。

米国の給与支払い週

 今週と今月はまだ始まったばかりだ。AVGキャピタルのパートナーで、資本市場のスペシャリストであるヘメリン・メンドンサ氏は、「今週はまだ米国の給与所得統計がある。このデータは、米国経済の減速を示す可能性があり、世界株にとってプラスになるかもしれない」という。
 さらに政府は、ガリポロの中銀総裁選公聴会は10日に行われるとしている。9月は様々な感情が渦巻く月となるだろう。

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