フリージャーナリストの外山脩さんが執筆した著書『ブラジル日系社会「百年の水流」』(2006年刊行)の再改定版の連載掲載を3日付から開始した。これは、外山さんが刊行後も取材を続ける中で書き足したり、削除する作業を続けていたことを知り、編集部から掲載をお願いした。
原著は10年の歳月をかけて外山さんが取材し、2002年から翌年にかけて233回に渡ってサンパウロ新聞に掲載された「我が同胞、百年の水流」を、そこから3年余りかけて補筆したものが2006年に日本移民百周年を記念して出版されていた。
書籍は800頁ものボリュームがあるにも関わらず、ポ語翻訳版を入れて計6千部が売り切れた。ブラジル日本移民史を書けるジャーナリストや研究者がほとんどいなくなった今、非常に貴重な連載となった。