【5日の市況】Ibovespaは0.29%上昇して136,502.49ポイント=ドルは1.22%下落して5.57レアルに

 Ibovespaは0.29%上昇し、391.76ポイント増の136,502.49ポイントとなった。Ibovespaは、 8月19、20、21日の3連続高以来、2日連続でプラスの取引セッションを持っていなかった。商業ドルは1.22%下落し5.57レアルとなった。中長期金利(DIs)は軒並み下落した。
 ニューヨーク市場では、投資家が今月の米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げを決定する上で重要な、米労働市場の新たなデータを評価したため、主要指数が変動した。まず、ADP調査は、8月の米民間部門の雇用創出数が9万9000人で、予想の14万5000人を下回ったことを示した。次に、米国の失業給付申請件数は22万7000件だった。この数字は予想を下回った。別の調査によると、8月は企業の人員削減が加速した。
 A7キャピタルの株式部長兼パートナーであるアンドレ・フェルナンデス氏は、「今日の米国の雇用統計(ADP)は、明日の雇用統計のプレビューとなるため、投資家はポートフォリオを回転させ、ブラジルはその行き先のひとつとなった」と指摘した。
 一方、米サービス業PMIは7月の55.2から8月には55.7と、2022年以来の高水準に上昇し、このセクターが引き続き熱を帯びていることを示している。

FRBは利下げ、Selicは利上げ

 この様々なデータにより、金融市場は2024年にFRBがより積極的な緩和を行う可能性を高めた。これらはすべて、明日株式市場が開く前に発表される、米国の労働市場に関する最も重要な報告書である雇用統計を控えてのことだ。
 フォービス・マザーズのチーフ・エコノミスト、ジョージ・ラガリアス氏はCNBCに対し、次回会合でのFRBの利下げ規模は誰にも保証できないが、0.25ポイントの利下げを求める陣営に「断固として」属していると語った。50ポイントの利下げは、市場と経済に誤ったメッセージを送ることになりかねない。「具体的な理由もなく、そのようなことをするのは非常に危険だ。市場を動揺させるような出来事がない限り、パニックになる理由はない」。
 ブラジルでは、Selic金利の上昇という逆の方向に向かっているようだ。BNPパリバは、労働市場の温暖化、緩やかな財政政策、2027年までのインフレ予想が目標をしっかりと上回っていることを挙げ、9月の0.25ppの調整に加えて、11月と12月に0.50pp、1月と3月に0.25pp、合計1.75ポイントの利上げサイクルを予測している。
 中銀のディオゴ・ギエン経済政策局長は本日、インフレ予測を3%目標の中心に戻すような金融政策を実施する必要があると述べ、インフレ予測は依然として固定されていないと付け加えた。

ヴァーレと銀行が上昇、ペトロブラスは下落

 これまでのところ、Ibovespaはニューヨークで見られたラインの外側で行動しており、上昇を続けている。今日の上昇は、鉱石価格が中国での1年ぶりの安値に下落し、同社への警告となったにもかかわらず、0.72%上昇したヴァーレ(VALE3)と、0.57%を失ったサンタンデール(SANB11)を除いて、銀行は着実に前進した。BB(BBAS3)は0.90%、ブラデスコ(BBDC4)は0.88%、イタウ・ウニバンコ(ITUB4)は0.64%上昇した。
 また、JBS (JBSS3)は0.67%上昇したが、他の食肉加工会社は赤字で、特にマルフリグ (MRFG3)は0.75%下落した。
 ペトロブラス(PETR4)は0.62%の下落。OPEC+が10月と11月に予定していた原油増産の延期に合意し、必要であれば増産を一時停止または撤回する可能性があると付け加えたため、場内の大半をプラスで過ごした後、0.62%の下落となった。今日、原油価格は変動し、ジュニア石油会社はその流れに乗った。しかし、ブラバ・エネルギア・ex-3R(RRRP3)は、パパ・テラでの生産中断により、1.74%のマイナスとなった。
 アズール(AZUL4)も2日間の上昇の後、ブラックロックが持ち株を減らしたため3.66%下落した。同マネージャーはウジミナス(USIM5)でも同様の動きを見せ、結局ゼロからゼロで引けた。 そしてIRB(IBRB3)が6.14%上昇したことも特筆に値する。アナリストたちは、ホールドか買いかで意見が分かれるものの、資産に対する予想を引き上げている。
 今週金曜日には、FRBの次の一手を見極める重要なデータとして、米国の8月雇用統計が発表される。この日は、強い衝撃があってもおかしくない。

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