海外日系人大会、参加申込27日まで=共生実現の貢献事例を紹介

 公益財団法人「海外日系人協会」は10月15~17日、「第64回海外日系人大会」を神奈川県のJICA市谷ビル(横浜市中区新港2―3―1)で開催する。参加申し込みは9月27日まで。一部無料オンライン配信あり。
 今回は「乗り越えよう、分断と対立の時代を!共生の実現に貢献するニッケイ社会」がテーマ。同協会は「戦争や人種差別といった数々の困難を乗り越えてきた日系人だからこそ、同じ過ちを繰り返さないためのモデルを示すことができるのではないか。新旧世代の活動の事例を中心に、過去から現在、未来へと続く共生社会の在り方を共に考えます」と述べている。
 同協会では日系社会における非日系人の存在感の高まりに合わせ、「日系社会」を「ニッケイ社会」と呼称することを前回大会で決定した。
 15日はサンパウロ・ジャパンハウス名誉館長のルーベンス・リクペロ氏が、同氏の目から見た「日本」「ニッケイ社会」をテーマに基調講演を行う。リクペロ氏は、1937年3月1日サンパウロ生まれ。元ブラジル財務大臣。大統領府副長官や大統領特別顧問、GATTおよびジュネーブ国連機関大使、駐米大使などを歴任した。
 特別セッションでは、アジア系米国人として初めて閣僚を務めたノーマン・ミネタ氏の半生と日系アメリカ人の歴史を描いたドキュメンタリー「アメリカンストーリー:ノーマン・ミネタとそのレガシー」を上映し、制作者から話を聞く。
 イベント後は東京都永田町の海運クラブで懇親会を行う。
 16日は会場でのシンポジウムに参加する「Aコース」と、横浜の名所やJICA横浜海外移住資料館見学などを行う「Bコース」に分かれて活動を行う。
 「Aコース」のシンポジウムでは、「共生を実現したニッケイの活力」「共生社会に貢献するニッケイ新世代」をテーマに新旧世代それぞれの活躍と貢献にスポットを当てたパネルディスカッションが行われる。
 夕刻から外務大臣主催歓迎レセプションを行う。
 17日は海外在住の日系人が5分間のスピーチで思いの丈を語る「日系人の主張」、日本で生活する若い世代の日系人による日本語発表「在日日系人スピーチ」プログラムを行う。その後、大会宣言を発表し、衆参両院議長主催昼食会が行われる。
 参加費は一般1万8000円、学生8000円。参加申し込み及び、オンライン視聴参加申し込みは同協会サイト(https://jadesas.or.jp/jp/taikai01/)から行う。

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