曹洞宗=詠讃歌で教えを楽しく学ぶ=梅花流児玉特派師範が南米講習会

児玉誠竜梅花流特派師範

 曹洞宗南アメリカ国際布教総監部は12日~21日、児玉誠竜梅花流特派師範(熊本県無畏庵御住職)を講師に招き、「梅花流詠讃歌巡回講習会」を南米各地で開催する。受講料無料。
 梅花流詠讃歌は曹洞宗の御詠歌・御和讃流派の一つで1952年に創立された。お経の内容をもとにした詩に音楽を付けて歌い唱え、道元禅師や瑩山禅師の教えを身に着ける。代表的な詠讃歌には『同行御和讃』―「同じ仏の御子として むすぶ心の浄き友 互いに励ましいたわりて 同行同修の道をゆく」などがある。同流派によるブラジルでの講習会は、コロナ禍を除き、20年以上にわたって行われている。
 児玉師範は詠讃歌歴34年。国内で講習活動を行い、2015年に特派師範に任命された。国外講習は今回が初めてで、ブラジルも初めて訪れた。案内のため11日に編集部を訪れた児玉師範は「お経や教義はそのまま聞いてもわかりにくいものです。詠讃歌はわかりやすい言葉と、美しい音律のおかげで教えがとても親しみやすく感じられるようになります」と語った。児玉師範は11日にブラジルに到着し、18日まで滞在、その後はパラグアイ、ペルーで講習会を行う。
 講習会では詠讃歌の歌詞の解説や発声の仕方、教えとの関わりについて教える。ブラジル会場ではポルトガル語の通訳あり。児玉師範は「現代社会は非常な競争社会となっており、私たちは社会や自身の在り方を見つめなおす必要があると思います。その一助として曹洞宗の教えを詠讃歌を通じて伝えることができれば」と語り、講習会への参加を呼び掛けた。
 伯国での講習会予定は次の通り。リオ・グランデ・ド・スル州慈水禅寺14日(土)午前10時~正午、サンパウロ市両大本山南米別院佛心寺15日(日)午前10時~正午、午後1時30分~午後3時、パラナ州ローランジャ佛心寺17日(金)午前10時~正午。
 詳細問い合わせはサンパウロ市両大本山南米別院佛心寺(電話11・3208・4515)まで。

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