加藤清正公の装いで16年=熊本産品PRの西田さん

西田卓さん

 サンパウロ市の「チボリ・モハレジュ・サンパウロ」で11日に行われた「日本産品輸出促進プロモーションイベント」の熊本県産品紹介ブースに、同県から西田卓さん(51歳、熊本県)が参加した。西田さんは自ら会社を経営する傍ら、熊本物産協会でも活動しており、熊本県や県産品のPRを行うために度々海外へ出向いている。西田さんは加藤清正公の装いをしており、イベント会場でも一際注目を集めていた。
 西田さんがPRイベントで加藤清正公の和装を着るようになったのは16年前から。当時、米国オレゴン州ポートランドで開催された天皇誕生日のイベントで、知人に「何か面白いことをやれ」と冗談を言われたのをきっかけに、持っていた加藤清正公の和装を着て出席したところ、会場で大きな反響を呼んだ。それ以来、PRイベントでは毎回この和装を着るようになったという。
 西田さんは「最初は冗談から始まりましたが、熊本を代表する武士であり、PRにもなると思い、16年経った今でも着続けています」と笑顔で語った。ブラジルについての印象を聞かれると、「ブラジルの人々は本当に暖かくて大好きです。毎年日本祭りに参加できるよう、なんとか調整したいと思っています」と述べた。
 さらに、「県人会の先人たちが築いてくれたもののおかげで、こうしてブラジルに来ることができていると感じています。県人会が高齢化し、存続の危機にあると聞いているので、今回のブラジル日系社会との関わりを機に、県人会に少しでも貢献できるようにしたい」と笑顔で述べた。

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