17歳女性客を車中で強姦=配車アプリ運転手を逮捕

ルーカス・ダ・シルヴァ容疑者(中央)(18日付バンジ・ニュースの一部)
ルーカス・ダ・シルヴァ容疑者(中央)(18日付バンジ・ニュースの一部)

 サンパウロ市南部バルネアリオ・マール・パウリスタ地区で16日朝、17歳の女性客をレイプしたとして、配車アプリ「99」の運転手が逮捕された。犯行は容疑者が業務に使用していた車の中で行われたと、17日付G1など(1)(2)(3)が報じた。
 被害者少女の母親によると、その日は雨が降っていたため、少女は配車アプリを使って職場まで行くことにした。移動中、運転手のルーカス・ダ・シルヴァ容疑者(27歳)は少女を不快にさせる会話を始め、しばらくして人通りの少ない道に入り、駐車していたトラックの後ろに車を停めた。容疑者は突然、少女が乗っていた後部座席に移ってきて犯行に及んだという。
 少女によると、容疑者は2人が恋人であるかのように振る舞った直後に性的暴行を加え、その後再び運転席に戻り、何事もなかったかのように運転を再開。少女は自身の勤務先である外来医療センター(AMA)で、予定通り降ろされたという。
 恐怖で怯え、泣いている少女を心配した職場の同僚が医師に助けを求め、そこで初期治療を受けた。さらに、女性専用病院と法医学研究所(IML)で検査を受けた。
 被害者がサンパウロ市第1女性警察に証拠と告訴状を提出した。市警は同日午後8時頃に帰宅した容疑者を発見し、逮捕した。
 シルヴァ容疑者は警察の取り調べに対し、「合意の上での行為であり、レイプではなかった」と主張。過去に、女性の乗客に「彼氏がいるか」と尋ねたために、アプリをブロックされたことがあったといい、それがセクハラ行為になるとは知らなかったと供述したという。
 容疑者は強姦罪で起訴され、捜査のために携帯電話が押収された。99は声明で、同件を深く遺憾に思うとし、シルヴァ容疑者を運転手登録から抹消したと発表した。
 同社によると、提携ドライバーは、車両免許証、納税者番号、身元調査などの書類の分析に基づく厳格な登録プロセスを経るほか、全国逮捕状データベース、連邦歳入庁、裁判所、国家交通局など40以上の公的情報源の身元調査も行っているという。
 同社プラットフォームは、緊急ボタンや24時間対応のセキュリティセンターなど、50以上の安全機能を提供しており、音声録音、防犯カメラ、ルート共有の機能もあり、障害保険も利用可能だと説明している。

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