【19日の市況】Ibovespaは133,122.67ポイントで0.47%下落=ドルは7日続落して0.70%安の5.42レアルに

 中銀は予想通り0.25ポイントのSelic金利引き上げた。連邦準備制度理事会(FRB)も昨日金利を0.50ポイント引き下げたため、投資家たちはどのように動くべきかを明確にすることができた。その結果、ニューヨークの主要指数は幅広く上昇し、ナスダックは2.5%以上上昇、ダウ平均は初めて42,000ポイントを超えた。一方、Ibovespaの終値は133,122.67ポイントで0.47%下落し、625.02ポイントの損失となった。
 ブラジル株式市場の主要株価指数はこれで3日連続の下落となり、2日連続でその日の安値で引けた。
 商業ドルは7日続落し、現在0.70%安の5.42レアル。安値では5.40レアルの壁を破り、5.396レアルをつけた。DI(将来金利)はSelicに連動し、カーブ全体で上昇した。

FRBとCopom、金利とインフレ

 ジェローム・パウエルFRB議長は明言しなかったが、FRBは「インフレとの戦いに勝利したと確信しているようで、特に成長への脅威を考えると、金融政策は現在非常に制限的であると認識している」と、アムンディ投資研究所の先進国市場戦略責任者であるガイ・ステア氏は述べた。
 ジャネット・イエレン米財務長官も、特に米国経済の現状を考えれば、米国で金利低下が加速したことは非常に明るい兆しだと見ている。
 しかし、ブラジルではジレンマがある。「厳しい」Copomは短期的にはプラスだが、将来的にはマイナスだ。
 FBキャピタルのオペレーション・ディレクター、フェルナンド・ベルガロ氏は、「短期的には(利上げの)効果はプラスだが、中長期的には経済サイクルが損なわれる見通しを投資家に与えかねない」と述べた。
 XPのエコノミスト、ロドルフォ・マルガト氏は、「(今のSelic引き上げの)軌道は、インフレ率を(3%の)目標まで引き下げるのに十分でない可能性がある」と指摘する。「これは、XPの基本シナリオであるSelicの12%への上昇を補強するものである。

Ibovespaは下落、優良株は上昇

 このようなシナリオにより、イボベスパ指数は、オープニングで大きく上昇した後、プラスを維持するのに苦労した。結局、最終収支はマイナスとなった。それはサポートがなかったからではない。
 指数の2大勢力がその役割を果たしたのだ。ヴァーレ(VALE3)は1.20%上昇し、主に中国での鉄鉱石が好調で、景気刺激策への期待から上昇した。
 ペトロブラス(PETR4)は、中東情勢の緊迫化を背景に国際原油が上昇し、高値からは程遠いものの、0.33%上昇した。PRIO(PRIO3)も同様に1.90%上昇し、この日最も取引された株のひとつとなった。
 食肉加工業者はまちまちの一日だったが、BRF (BRFS3) とマルフリグ (MRFG3) は、銀行がこのセクターに対する楽観的な見方を強めたことで、それぞれ4.20%、4.32%上昇し、一貫した上昇を見せた。

銀行の下落

 一方、BB(BBAS3)は1.20%下落、ブラデスコ(BBDC4)は1.38%下落、イタウ・ウニバンコ(ITUB4)は0.27%下落、サンタンデール(SANB11)は0.72%下落した。
 その他の損失では、ブラスケン(BRKM5)は昨日5%近く上昇した後、輸入関税の上昇さえも役に立たず、株価は3.49%下落した。
 アグロギャラクシー(AGXY3)は今日も打撃を受け、25.51%下落した(株価は昨日13%以上急落した後、司法の回復ですでに1レアル以下の価値しかない)。
 しかし、今日最大の下落は、パパ・テッラ油田の生産停止の延長により9.40%下落したブラバ(BRAV3)であった。

 今週も終わりに近づいているが、明日は日銀の新金利発表で市場が開く。
 それを除けば、指標となるアジェンダは何もない。しかし、今週のような重苦しい週には、まだいろいろなことが起こりうる。

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