北東部ペルナンブコ州レシフェ市で17日夜、マンション隣人を覗き見しながら自慰行為に及んだとされる32歳の医師が現行犯逮捕された。以前から男の行動を不審視していた同マンションの住民らによって犯行が動画に収められ、それが決定的証拠となったと19日付G1(1)が報じた。
身元を明かさず取材に応じた被害者女性は、3カ月ほど前からイーゴル・ジョゼ・ジニス容疑者の不審な行動に気づき、マンション側に通報していたが、何の措置も取られなかったという。
「私が彼の奇行に気づいたのは、今年の6月でした。彼とは同じ階に住んでいますが、マンションの共用廊下に立って、私の部屋の窓の方向を何時間も見ているため、身の危険を感じるようになったのです」と被害者は語った。
何度も監視されているように感じ、ある時、自宅内の家具に反射して映るイーゴル容疑者の姿を見つけ、証拠として撮影。彼女は大家、不動産管理者、警察にこの件を報告した。だが、提出したその動画内には男の露骨な行動は映っていなかったため、何の対応もなされなかったという。その際、容疑者からは「俺は医者だぞ」という返答があったという。
その一件からしばらくの間、女性はイーゴル容疑者を見かけなかったが、再び廊下をうろついているのに気づき、怖くなって近隣住民らに助けを求めた。
G1が入手した動画には、イーゴル容疑者が住むマンションの廊下で、女性の部屋を覗きながら自慰行為をしている様子が写っていた。
その時に撮影された動画には、イーゴル容疑者が廊下に立ち、ズボンの中に手を入れて自慰行為にふける様子が映っており、撮影に気づくとイーゴル容疑者はすぐに手を離すのがわかる。怒った住人からの「この変態! スケべ野郎!」と憤慨する声も収められていた。
通報を受けて現場に到着した警察に対し、イーゴル容疑者は犯行を認めたものの、自分を撮影した近隣住民の態度に対し、「行き過ぎだ」と逆に反発した。
同被害者女性は取材に対し、イーゴル容疑者から「他人のプライバシーへの侵入願望がある」と言われ、自分をコントロールできないと明かされたと語った。 映像の中でも、別の住民が憤り交じりに、「もし衝動や欲望があるなら、入院しなさい。あなたは病気なんだから」と言う声も収められていた。
同州司法裁判所は声明の中で、イーゴル容疑者は最低賃金の5倍の保釈金を支払った後に仮釈放された。だが、現場に戻らない、被害者に連絡を取らない、毎月裁判所に出廷するなどの監視条件が課せられたと述べた。