三井物産=在日ブラジル人の大学進学支援=奨学金希望者の募集開始

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 三井物産株式会社は在日ブラジル人を対象にした給付型大学奨学金制度を創設し、1日から募集を開始した。同社は外国籍人材の育成に力を入れ、グローバルサウス主要国のブラジルに着目。奨学金を通じて日本の技術や知見を得る機会を提供する。同社サステナビリティ経営推進部グローバルソーシャル事業室長の高取英樹さんは「共に学び合うことで日本と世界の架け橋となり、さまざまな社会課題に挑戦していく人材を育成したい」と話す。
 同社は2005年から在日ブラジル人への支援を開始し、当初は学習教材やパソコンなど教育関連品の寄贈を行ってきた。リーマンショックによる在日ブラジル人労働者の大量失業をきっかけに、2009年から在日ブラジル人学校の小〜高校生への奨学金制度を開始。これまでに5460人に支給した。このほかにも在日ブラジル人学校生徒を対象としたキャリアセミナーや専門学校見学会、日本語初心者向けの学習アプリ開発、多文化共生に取り組むNPO団体への助成など長年、多岐にわたる支援を行っている。
 奨学金の対象は、在日ブラジル人のうち、①在日ブラジル人学校または日本の公・私立高校卒業者、②来年3月に卒業予定の生徒(4年生大学進学予定者)③日本の4年生大学に在籍する大学1年生。
 毎年最大4人を募集し、就学費用(1年時は年間最大120万円、2年時以降は最大100万円)と同社が指定するイベントの交通費などを支給する。期間は大学修了までの最長4年間。

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 募集締め切りは来年1月31日まで。詳細は同社ホームページ(https://www.mitsui.com/jp/ja/sustainability/contribution/community/index.html#univ_prog)から確認できる。

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