正派ブラジル箏の会=6年ぶり演奏会、29日=大胡弓、現代曲も披露

北原代表(右)とリラさん

 正派ブラジル箏の会(北原民江代表)では9月29日午後2時から聖市リベルダーデ区のブラジル日本文化福祉協会(Rua São Joaquim, 381)小講堂で第22回筝曲演奏会を開催する。入場無料。
 コロナ禍で中断していた演奏会だが、6年ぶりの開催となる。正派ブラジル箏の会の会員35人のうち28人が出演する。遠くはチリやロンドリーナからも参加。また、名取も7人いるという。
 今回は西川雅楽志光氏が日本から買ってきた大胡弓(だいこきゅう)という、ブラジルでは珍しい楽器での演奏もある。大胡弓はメロディーも奏でられる楽器で、古典長唄の『黒髪』を三弦と北原代表の唄で披露。『黒髪』は1785年に作られたという古いもので、京都の舞子も必ず舞踊で習うという名曲だ。
 尺八は響盟シェンさん、梅京トミックさん、石見アレクサンダーさんが特別出演して、色を添える。
 北原代表は「古典はもちろんのこと、『となりのトトロ』や『夢の輪』などの楽しい現代曲もあります。非日系の若い方々もがんばっておりますし、皆さん着物で演奏します。ぜひ、お越し下さい」と呼びかける。
 箏を習いだして2年というジセタロ・リラさんも『飛躍』と『六段の調』の2曲を演奏する。「初めてなので緊張しますが、がんばります」と笑顔で語った。

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