越前名物ワークショップ大盛況=ジャパンハウスでミニ福井祭り=14年来の絆で開催実現

 ブラジル福井県文化協会、コロニア・ピニャール(福井村)、福井県立大学による「ミニ福井祭り」が21日午後1時、サンパウロ市の日本文化広報施設「ジャパンハウス」で開催された。福井県立大学生3人による福井県の紹介、越前焼の風鈴絵付け体験ワークショップ、越前和紙を使った恐竜ペーパークラフトワークショップが行われ、ワークショップはいずれも満席となる盛況ぶりだった。
 越前焼は、越前土の柔らかな風合いを生かして作られるのが特徴。越前焼の風鈴は「風合いと同じく柔らかな音が心地よい」との評判だ。体験ワークショップで参加者は、思い思いの絵付けをし、その音色を楽しんだ。
越前和紙は、NHK大河ドラマ「光る君へ」にも登場し、話題となっている。紫式部が越前滞在時、当時貴重だった越前和紙で「源氏物語」を書いているシーンが頻繁に出てくるからだ。
 また福井県は、日本の恐竜化石の8割が出土する恐竜王国として知られ、「フクイサウルス」など福井の名を冠した恐竜もいる。
 越前和紙と恐竜を組み合わせた恐竜ペーパークラフトは、最強の福井土産と言えそうだ。
 「ミニ福井祭り」を企画したのは、福井県国際経済課の谷口あいこさん。2010年から2年間、JICA海外協力隊の日本語教師として、福井村に派遣されていた。福井村在住の西川修治さんは、「あの時(谷口さんが派遣されて)から14年経っても、ずっと福井県との絆が続いている。本当にうれしいことです」と谷口さんの長期にわたる日伯交流への貢献に感謝した。
 また、ブラジル福井県文化協会(西村純子会長)は1日に、福井県から副知事、県議会議長をはじめとする慶祝団を迎えて、同協会創立70周年記念式典を開催した。その際、福井村と同県人会と福井県立大学は教育・研究で提携する覚書を交わしている。

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