対照的な2校を1日で見学=日本人学校と最古日本語学校

サンパウロ日本人学校の玄関

 清和友の会(中沢宏一会長)は「第4回ブラジル日系社会遺産遺跡跡巡り」として「サンパウロ日本人学校訪問及びイタぺセリカ・ダ・セラ日語学校訪問」を10月3日に行うにあたり、参加者の最終募集を始めた。あと数人で〆切となる。対照的な2校を1日で見学できる稀な機会だ。
 サンパウロ市カンポ・リンポ区にある日本人学校の有名な卒業生としては現役の参議院議員で、小泉政権で内閣府特命担当大臣だった猪口邦子さん、日本の舞台女優やナレーターの柏田ユウリさん、イラストレーターの若松てつやさんなど。
 同校は1967年に発足し、74年に現在の校舎に移転。中学までの日本のカリキュラムをそのまま履行でき、駐在員子弟が通う。進出企業最盛期の70年代には生徒数1千人以上という時代もあったが、現在は160人程度という。
 イタぺセリカ日語校は1937年に開設されており、現存する最古の日本語学校の一つ。同校を運営するイタペセリカ・ダ・セーラ文化体育協会は、新年祝賀会に教育勅語の奉唱をすることで有名だ。大戦前後に日本語が敵性言語として抑圧された時代、どのように官憲の眼を掻い潜って授業を続けたか。これからの日語普及の在り方等を説明してもらうという。
 当日は午前7時に旧ニッケイ新聞社前(R. da Gloria, 332)出発。午後4時に帰着。参加費200レアル(昼食代含む)。申し込みや問い合わせは宮村さん(11・98296・8834)、榎原さん(11・98170・2280)まで。

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