ブラジル日本文化福祉協会(文協)が14~15日に開催した「第16回文協統合フォーラム(FIB)」には150人以上が参加し、その内、約65人が13歳~30歳の若者だった。
「若者同士で関係を築き、各地域のイベント開催などを助け合って欲しい」。第一回目からFIBに参加している汎ソロカバナ日伯連合文化協会の纐纈俊夫前会長(現副会長)は毎年、若者の参加増に尽力している。昨年は、纐纈さんが実費で15人の若者を地元から連れてきた。今年は、纐纈さんの呼びかけと多くの人々の協力が功を奏し、53人が参加した。
纐纈さんは「こうした大規模イベントを郊外で行うのは大変で、私たちが出向くほうが簡単です。総領事や他の団体と交流ができ、実りも多い」と笑顔で語る。
纐纈さんに連れられ参加したアルバレスマッシャード青年部はコロナ禍で一度は解散したものの、昨年のFIB参加を機に再結成し、現在は30人以上が活動に参加している。今回のFIBには15人が参加した。
熱心に活動を行う同青年部第一書記の風間サトミ・べロニカさん(31歳・3世)は「昨年参加して学んだことを活かして今日までやってきました。今後も活発に活動していく予定です」と生き生きと話す。
2024年現在、ブラジルのみならず各国の日系社会で世代交代が行われている。互いに固定観念を捨て、現役・高齢世代と若者世代が話し合い、協力し合うことで日系コミュニティは活性化するだろう。さらにブラジルには日系団体だけでなく、日本人コミュニティや数多くの民族系コミュニティが存在する。彼らを巻き込んでいくことが将来を開く鍵になるのではないだろうか。(莉)